その4 「所山温泉」
 *今回の温泉は05以前に書いた物です。

 広島市の中心部からは約1時間。廿日市を抜け小瀬川温泉へ向かう途中を右折して、何キロか行った所。あと40〜50mの所の道はかなり狭い。もちろん車の離合など不可能である。対向車が来ないことを天に祈るばかりである。普段は無宗教のくせに、このときばかりはすべての神にも仏にも祈る。ただ、私の場合は普段の行いがいいので、今まで対向車に合ったことはない。

 さて、地図で確認しようと思ったのだが、この地図は不親切極まりない。所山温泉どころか廿日市も書かれていない。それどころではなく広島市さえ書かれていないではないか。その上、広島市がどの辺りかもはっきりしない。縦、横5~6cmの小さい地図なら理解はできるが、A3に近い大きな地図である。これだけ大きな地図で広島市がわからないということがあるのだろうか?

 発行しているのはおそらく「帝国書院」であろうが、いつからこのように不親切になったのであろうか。子供の時に見た小学生の地図にさえ、広島市は大きく載っていたのに、大人用の地図に載っていないのが不思議である。早速「帝国書院」に電話かファックスで抗議をしなければならない。いつから「帝国書院」は広島市を無視するようになったのか、編集方針はどうなっているのか、などなど質問事項はどんどん頭の中に浮かんでくる。まるで、かけ流しの美人湯のように…

 ただ、よくよく考えてみれば帝国書院の本社は東京である。東京にはプロ野球界にさんぜんと輝く広島カープがない。そのためにコンプレックスを持っているのではないだろうか?確かに東京にも球団はあるが、「たかが、野球の選手が…」と言ったり、プロ野球の縮小再生産をもくろむ「大権力者」が実権を握るチームなど愛せるはずがない。
 でもカープは弱いって?そう考えるあなたの感覚は根本的に間違っている。カープはいつでも優勝できる。FAでも分かるだろう。カープは他のチームに選手をあげているではないか。FAで他のチームから選手を貰ったことはない。つまり、余裕しゃくしゃくなのである。他のチームからいい選手を貰っても貰っても優勝できない球団とはレベルが違うのである。

 さらにこの地図はおかしなことがある。広島市を全く無視しているのにロシア連邦がやけに大きく書かれている。それだけでなく、カナダ、アメリカ合衆国も大きく載っている。なぜ広島市が確認できないほど小さいのであろうか?それとも、私の視力が落ちたのだろうか?確かに私の視力は若いときとは比べ物にならない。
 エッ!世界地図には広島市は載らないって!それなら私が間違っていました。帝国書院さん、私を許してください。しかし、間違いは誰にでもある。間違ったことのない人間を私は見たことがない。

「所山温泉」
 本文中にもあるように小瀬川温泉に行く途中、右折して数km行った所にある。宿泊の施設も備え、特に露天風呂は自然に抱かれたような気持ちになる。高温の湯が多い温泉が多いが露天風呂は41度程度で「熱い湯」の嫌いな人でもゆっくりと浸ることができる。ただし、夏にはアブがやってくる。そのために「はえ叩き」を置いている。実にのんびりとした優雅な温泉である。泉質は中国地方に多いラドン泉である。

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