その13 「宇品天然温泉 ほの湯」

 宇品天然温泉の露点風呂の温度はまことに快適である。温度といい、泉質といい、広島の旧市内でこれほど快適な温泉があるなんて!この温泉にゆっくりと浸れば、想像もできないほどの深い思惟をめぐらせることも可能である。私の勝手な想像に過ぎないが、将来この温泉が育てた世界的な哲学者が生まれるに違いない。

私自身もこの露天風呂に浸ることによって大発見をしたのである。おそらく史上空前の、かつ永遠の未来にもこれだけの大発見はないであろう。(と思う)

この世紀の大発見はアインシュタインの相対性理論をはるかに凌駕するだけに留まらない。若い男性諸君の強い興味をひき、しかも身近な大発見ときている。(と思う)

なぜなら、アインシュタインの相対性理論は時間の概念のそれであり(たぶん)、我々の日常生活に何ら影響を及ぼさない。(かも知れない?) それだけでなく、余りにも難解なために、私と赤ちゃんを除くたった55億人?しか理解できないからである。

高速の乗り物に乗れば時間の経過が遅くなり、超高速(光速)の乗り物では時間の概念がなくなる。それなら逆に超高速の2倍の速さであればマイナスの時間が生じることになる。この論理を進めれば老人は赤ちゃんになる!?そんなアホな!!

いやいや正しいかも知れない。最近の寿命の伸びは人が車に乗るから、と考えればつじつまが合うではないか!!車の所有台数の伸びと平均寿命の伸びは確かに強い相関関係にある!

車に乗れば乗るほど時間の経過が遅くなるために寿命が伸びるのか!それなら飛行機で世界を駆け巡るパイロットの平均寿命は100歳を悠に越えるだろうことも予想できる。コンコルドのパイロットなど200歳も夢物語では決してない!

さすがである、アインシュタイン!? ところが、私の発見は彼の素晴らしい平均寿命理論?をはるかに越えた大発見である。

アインシュタインにはそれを支える素晴らしい妻がいたように、私には私の世紀の大発見を暗示してくれた弟子のうら若き娘がいる。彼女なくしてこの発見は到底不可能であった。

うだうだ言わずにその世紀の大発見を早く言え、って! アナタはせっかちですねぇ。それがアナタのモテナイ原因の一つです。アナタの方こそ、私を責める前にそのことに早く気づくべきです。

では、言いましょう!よ〜く聞いて下さいね。「人は鼻を風呂に入ったときに、指を鼻の穴にグッと突っ込んでほじくる」「特に若い女性には例外はない」 どうです、素晴らしい発見でしょう!

今まで私もまったく気づかなかった。私としたことが誠にうかつであった。そういえば集団で温泉に入りに来たお客さんが、一斉に鼻の穴に指を突っ込んでいるのを見かけるのは日常茶飯事である。10人を越える人たちが一斉にやっている姿は実に壮観である。

こういうことであったのか!?女性風呂に入ってこの世紀の大発見を確認したいのだが、それが不可能であるのが実に悲しい!? ほっ

宇品天然温泉 ほの湯 
広島市宇品東「中国自動車学校」隣
塩化物泉―あの有名な湯布院の泉質と比べても遜色ないようだ。さらに最近はドクターフィシュも取り入れている。(足の角質を食べてくれる魚?)

カウンタ