温泉評論その31「星の丘温泉千湯館」  

  星の丘温泉の宿泊施設もある「千湯館」。この温泉にもときどき行く。それは温度設定が良いからである。むやみやたら熱い温泉は、殺菌のために42℃以上を設定するように決められていた、古き時代の名残である。

 塩素によって殺菌できる現在、42℃以上を保つ必要性はどこにもない。保つ必要があるとすれば、声高に叫ぶ高い温度が好きな、厚かましく、しかもうるさいジジイだけである。あ〜スカッとした。一度は言ってみたかった「厚かましく、うるさいジジイ」という名セリフ。スカッとジャパンに出たいものだ!

 ところで、つい最近マスコミを賑わせている人物がいる。私が理想とするその方の生き方を、感動と畏怖の念を持ってTVを見ている。確か武術に関係した連盟だったような?剣道だったかな、柔道だったかな、合気道だったかな、それとも空手道だったかな?

 私の類まれな記憶力をもってしても、なかなか思いつかない。カタカナ表記のスポーツだったような気もする。テコンドーだったかな、レスリングだったかな、キックボクシングだったかな?私の冴えわたるサメの脳をフル回転させても、思い出すのが困難、銀杏、長男…。ああ、何てコッタ、肩がコッタ、パンナコッタ。

 彼の利用するホテルはスイートルーム。ホテルに到着する30分前には、連盟の幹部がホテルの前で並んで待っていてくれる。ホテルに迷惑がかかるなど、彼らは歯牙にもかけない。部屋の中にはミネラルウオーター6本が冷蔵庫に冷やされていて、好きな果物(しかも高級品)だけでなく、明治アーモンドチョコ、森永ミルクキャラメル、カンロ飴玉などが、まるで祭壇に供えられるように置かれている。(剣先スルメもあるでよ)

 それも自分で言わなくても、取り囲む周りの者たちが忖度してくれるのだ。忖度できないウツケ者は遠ざけ、忖度のできる者で周りを固めたのだろう。何という果報者、何という贅沢者!何という知恵者!

 私も、彼と同じようになりたくてずっと努力を続けてきた。その努力たるや半端ではない。私の意にそぐわない者は、徹底的に遠ざけた。しかし、遠ざけられた者は悲しむどころか、「おっさんの加齢臭から逃げられて嬉しい」と弟子はほざくのである。

 そんなことはめったにないが、かわいいことを言う弟子たちがいると、その弟子を食事に連れて行くと、「上手くいった。あのおっさん騙されやすいからなぁ」、とトイレで弟子たちがほざいていた。ああ、何てコッタ、肩がコッタ、パンナコッタ。

 努力しても努力しても、あの会長のレベルに近づけないばかりでなく、むしろ、それから遠ざかるのである。私の何がいけないのだろうか?千湯館の源泉ミストサウナか炭酸温浴に浸って、熟慮しよう。温度管理が行き届いた「千湯館」のゆったりまったりできるこの湯船は、会長に近づけるアイディアを生むかもしれない?知らんけどな。

住所:愛媛県松山市星の丘1丁目2−16
泉質:アルカリ単純温泉
効能:冷え性
施設:家族風呂・大浴場・白湯・炭酸温浴・冷泉浴・歩行の湯・ジェット浴・庭園露天風呂・電気風呂・源泉の湯・水風呂・高温サウナ・源泉ミストサウナ

カウンタ